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人工呼吸器製造に自動車メーカー、新型コロナで需要増

新型コロナウイルスの感染が広がるなか、世界的な自動車メーカーが人工呼吸器の製造に乗り出している。

政府は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大をふまえ、人工呼吸器の増産を企業に要請する方針を明らかにした。日本経済新聞が3月27日に伝えた。

人工呼吸器とは

自発的に呼吸ができない患者に使用し、肺の空気の出入りを補助する。

ガスを患者の口元に送り、灰を強制的にふくらませる。マスクタイプのほか、患者の気道に直接チューブを差し込む方法もある。

新型コロナの患者が急増したことで、世界的に不足する心配が出てきた。

米政府はGMに生産命令

ゼネラルモーターズ本社

トランプ大統領は27日、米自動車大手のゼネラル・モーター(GM)に対し、人工呼吸器の生産を命令した。

命令は、朝鮮戦争下に成立した「国防生産法」に基づくもの。GMは生産や出荷で、政府の発注を優先する必要がある。

GMは大規模な自動車生産ラインを持っており、医療機器メーカーと組むことで人工呼吸器の生産を始める予定だ。

トヨタも人工呼吸器製造へ

トヨタ自動車も、人工呼吸器メーカーの増産を支援すると発表した。

トヨタ自動車の北米支社(Toyota Motor North America)は、「医療機器会社と協力して、人工呼吸器、人工呼吸器、およびその他の病院向けの重要な機器の製造をスピードアップする」とコメント。

3Dプリンターを使ったフェイスシールドの大量生産を始めたり、マスクを製造するとした。

人工呼吸器増産企業に補助金、政府検討

西村康稔経済財政・再生相は、人工呼吸器の増産を企業に要請すると表明。応じた企業に補助金を支給するなど支援策を講じるとした。

西村氏は、人工呼吸器について、「4000台は確保しているが、増産に向けて調整している」と語った。

現在、国内には人工呼吸器が3600台、ECMOは400台確保しているという。

志村けんさんにも使われていたECMOとは

日本呼吸器学会によると、ECMO(Extracorporeal membrane oxygenation)は、人工呼吸器や昇圧薬が効かない、急性重症や呼吸不全患者に対して使用する。

静脈血を取り出し、人工肺で二酸化炭素を取り除いた血液を再度、患者に投与する。肺を休ませたまま、酸素を送り込むことができるが、重体の患者にとって「最後の手段」とされる。

29日に亡くなったザ・ドリフターズの志村けんさんにも使用されていた。

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