ビジネス

【COVAVIS連携企画】保有企業数ランキングトップ!日本トラスティ・サービス信託銀行って?

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)」。企業情報分析サイトCOVAVISや四季報などで大企業の株主を探すと、多くの場合でこの名前が登場する。
その正体は一体...。

保有企業数1793

日本トラスティ・サービス信託銀行(JTSB)(信託口)の保有企業数は1793。保有株評価額は22.49兆円にのぼる(3月31日現在)。

売上高、当期純利益が日本企業でNo.1のトヨタ自動車の筆頭株主(13.07%)であり、売上高2位の三菱商事、同3位のホンダの筆頭株主もJTSBだ。

JTSBの成り立ちは?

株主RANKINGトップ3。COVAVISより

JTSBは2000年、大和銀行(現りそな銀行)と住友信託銀行(現三井住友銀行)の共同出資で設立した。2011年には、三井住友トラスト・ホールディングスの完全子会社に。2018年にはみずほフィナンシャルグループ系の「資産管理サービス信託銀行」との経営統合で、金融持株会社JTCホールディングスを設立。現在はその傘下にある。

JTCグループの資産残高は706兆円に及んでいる。

JTSBの大株主は、三井住友トラストHD。他の信託銀行系と同じく、メガバンクがバックについている。
信託銀行売上高でみると、トップは三井住友信託銀行だ。

JTSB社長には、住友信託銀行出身の田中嘉一氏が就いている。

日本一長い銀行名

金融庁の「銀行免許一覧」によると、「日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社」は、2020年2月現在で日本一長い銀行名だ。

なぜ保有企業数が多いのか

信託銀行の主な顧客は投資信託(資産運用会社)や年金基金(GPIF)などだ。
つまり、巨額の資産を運用する投資家が、実質的にトヨタなど大企業の大株主になっているといえる。

信託銀行とは

そもそも信託銀行は、銀行業務のほかに「信託業務」をしているのが普通銀行との大きな違いだ。

信託とは

信託は、委託者が自分の金銭などを信頼する人(企業)に託し、資産運用をしてもらうことだ。
受託者である信託銀行などが、多くの人や企業からお金を集めて運用し、利益を委託者に返す。

なぜ信託銀行を利用する?

大規模な資金を持っているなら、人に預けずに自分で運用しても良いのでは?
それをしない大きな目的の一つは、投資家の正体を「隠す」ためだ。

巨額の資金を持っている投資家が、ある企業に出資したとき。上場企業の株式の5%以上を保有したら、大量保有報告書を提出する必要がある。

それを知った別の投資家たちは、企業価値アップを期待して便乗買い(提灯買い)する可能性がある。
すると株価が急激に上下し、信託銀行が狙った効果が得にくい可能性がある。そのため、大口投資家は信託銀行を使う。

信託口とは

信託口とは、信託銀行が、人から預かって管理している口座のこと。自分たちが株を買うための口座ではない。

つまり「日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)」は、日本トラスティ・サービス信託銀行の顧客のお金が集まった口座。実質的な保有者は顧客ということになる。

Copyright© M&A News by COVAVIS , 2020 All Rights Reserved.