ビジネス

Tモバイル、スプリントと合併 ソフトバンクの連結外へ

ソフトバンクグループ(SBG)傘下の米通信スプリントと、TモバイルUSとの合併が2日、完了した。スプリントはSBGの連結から外れ、「持ち分法適用会社」となる。

SBGの負債は減少

スプリントをめぐっては、巨額の有利子負債が懸念だった。

13年に買収後、Tモバイル買収も目指していたが断念。その後スプリントは顧客獲得に遅れをとり、巨額の負債を抱えた。

2019円3月末時点で、SBG全体の約3割にあたる4兆円超の有利子負債を抱えていた。

合併により、SBGの出資比率は27%に低下。子会社ではなくなり、SGBの財務改善は進むことになる。

合併に米司法省のカベ

米国携帯電話市場で、スプリントは4位、TモバイルUSは3位だった。両社が合併すれば、米携帯大手は3社に減ることになる。

競争が阻害され、携帯電話料金が高騰するのを懸念した司法省は、合併に「待った」を掛けた。

またニューヨーク州は合併差し止め訴訟を起こし、事態は混沌としていた。

司法省は条件として、スプリントの一部事業を米衛星放送大手のディッシュ・ネットワークに取得させたうえで、同社を携帯市場に参入させることを示した。米連邦通信委員会もこの条件を認めた。

ニューヨーク州の訴訟をめぐっては、連邦地方裁判所が合併を認める判決を下した。

18年4月に一旦合意した両社の合併は、2年間を費やしてようやくまとまった。

「投資のソフトバンク」苦境 新型コロナにも揺れる

SBGをめぐっては、昨秋から米シェアオフィス「ウィーカンパニー」の経営悪化に揺れている。

さらに3月末には、衛星通信を手がけていた英企業が破綻。新型コロナウイルスの影響で資金繰りが悪化していた。

SBGは財政健全化のため、資産売却を発表した。市場は好感したが、コロナの影響もあってどこまで立て直せるかは不透明だ。

Copyright© M&A News by COVAVIS , 2020 All Rights Reserved.