ビジネス

サン電子、4取締役を解任 香港ファンドが経営陣刷新

通信機器やゲーム開発などを手がけるサン電子(愛知県江南市)は8日の臨時株主総会で、山口正則前社長ら4人の取締役を解任した。

大株主のオアシス・マネジメントが求めていた株主提案が可決。オアシスが推薦する5人の取締役の選任も可決し、実質的に経営を握ることになった。

モノ言う株主

オアシス・マネジメントは、2002年設立の香港の投資ファンド。サン電子の株式の9.2%を持っていた。

アクティビスト(モノ言う株主)として知られ、これまでも日本企業の経営陣を相手に意義を唱えてきたが、日本での提案が可決したのはこれが初めてと見られる。

三期連続赤字に

サン電子は好調な子会社を抱えているにもかかわらず、2年連続の赤字に陥っている。

サン電子が株式の71%あまりを保有するイスラエル「セレブライト」は、急成長している。

犯罪捜査のための機器や、携帯電話のデータを抽出する機器を販売。100以上の捜査機関を顧客に抱えており、オアシスはセレブライトの価値を1500億円と見ている。

経営陣が刷新できれば、サン電子の企業価値は現状の2倍以上になると主張していた。

一方サン電子は2年連続で赤字。2020年3月期の赤字も濃厚になっていた。

オアシスは、セレブライトが実施した第三者割当増資が、既存株主の株式価値を悪化させたと問題視。経営陣の刷新を求めた。2019年6月の株主総会では、取締役の再任に反対。この時は退けられたが、4割がオアシスに同調していた。

約7割がオアシス側に

発表資料によると、オアシスが提出した、取締役4人の解任議案にはいずれも約7割が賛成。オアシスが推した外国人役員3人の選任にも7割弱が賛成した。

Copyright© M&A News by COVAVIS , 2020 All Rights Reserved.