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芝浦(旧東芝)機械×旧村上ファンド 軍配があがったのは...

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芝浦機械に対する旧村上系ファンドのTOBは2日、芝浦機械側に軍配が上がる形で終わった。ターゲットにされた芝浦機械は対抗策を講じ、臨時株主総会で対抗策を可決。村上氏側が撤退した。

TOBを仕掛けた旧村上系投資会社

旧村上ファンド系の投資会社「シティインデックスイレブンス」は1月、工作機械メーカーの芝浦機械に対し、敵対的買収(TOB)を実施すると発表した。最大約260億円を投じ、発行済み株数の44%の取得を目指すというものだ。

村上氏側は2018年秋から芝浦機械に投資を初め、直近での保有率は13%まで上昇していた。転機は今年1月、芝浦機械による、芝浦子会社の株式の売却をめぐり、村上氏側と意見が対立。直後にTOB通告を突き付けられた。

村上氏側の提出書類などによると、芝浦機械に対して「株主価値の向上」と「自己資本利益率(ROE)向上」を求めている。同社のROEは1倍を下回っていることを問題視した。内部留保の余剰分を株主に還元することも求めた。

芝浦側は拒否

これに対し芝浦機械は、「(発表していた)新規中期経営計画の遂行が、当社の中長期的企業価値、株主の利益に資する」などとして反対を表明した。

4月までにグループ全体の社員の1割近く300人の希望退職を募り収益向上を図る、などと表明。TOBを前提とせず、株式の売却益を設備投資に向け、利益を株主に還元する、などとした。

買収防衛策も公表した。新株予約権発行で村上氏側の持分の割合を減らすことなどを、3月27日に開催する臨時株主総会に諮る。

一方芝浦機械の株価は、TOB発表以降低水準で推移。新型コロナウイルスによる影響などもあるが、先行き不透明感が広がった。

対策議決なら撤退表明

そんな中、シティインデックスイレブンスは6日、芝浦機械の買収防衛策が株主総会で可決した場合、買収を撤回するとする文書を金融庁に提出した。

文中では、芝浦機械の経営方針に反対を表明しつつ、「株主のみなさまが(買収対策議案に)賛成した場合は、その結果を重く受け止める」と述べている。

買収をめぐる争いは、株主総会の結果次第となった。

買収防衛策可決

27日に開いた芝浦機械の臨時株主総会で、買収防衛策が過半数で可決された。

村上氏側が買収後の経営方針を明確に示さなかったことで、株主の不信感がぬぐえなかった。

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