実務

PEファンドの役割と仕組み

Private Equity fundは、企業の未公開株を集め、その株の価値を高くしたうえで売却するなどして利益を得るファンドのこと。M&Aではしばしば国内外の企業が登場する。この記事では、PEファンドの役割や、企業へのメリットなどを紹介する。

PEファンドは経営参画して利益を上げる

PEファンドの指名は企業価値を高くし、IPO(新規上場)やM&Aをさせて利益を得ること。そのため、ヘッジファンドなどと違って企業に対して中長期で投資し、経営にも参画する「ハンズオン投資」となる。

それだけ聞くと「乗っ取られる」と感じるかもしれない。
だが実情は、現在の経営者が、ファンドと一緒に経営を改善させていくケースが多いようだ。

良い製品や技術を持っていても、資金などが不足して事業を拡大できないケースがある。PEファンドはその背中を押してくれる。

PEファンドの種類

未公開株を投資対象とするPEファンドの種類は大きく分けて3つある。

ベンチャーキャピタル

ベンチャー企業への資金供給

事業再生ファンド

財務状況が悪い企業の財政改善と企業経営の改善を目指す

事業承継ファンド

後継者不在など問題を抱える企業の経営に参画、成長戦略に乗せる

機関投資家の出資先として注目を浴びる

日銀や世界の中央銀行による金融緩和で超低金利が続くなか、機関投資家の目線はPEに注がれている。ベンチャーに投資するPEファンドへの投資はリスク、と一見見えるが、市場変動にさらされない分、安定感があるとの意見もある。

こうしたカネ余りが買収価格の高騰を招いているという指摘もある。昨年あった昭和電工による日立化成の買収総額は約1兆円とされる。外資系PEファンドも参画していたが、昭和電工に譲る形になった。

PEファンドによって投資に回されていない「ドライパウダー」と呼ばれる資金は世界中で1.7兆ドル規模に達し、過去最高水準に達しているという。

PE投資の競争は激しさを増しそうだ。

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