ビジネス

JXTGが下方修正 新型コロナで赤字転落

石油元売り最大手のJXTGホールディングス(HD)は、2020年3月期の連結業績予測を下方修正し、3500億円の赤字に転落する見通しだと3月26日に発表した。新型コロナウイルスの影響などで、原油価格が下落した。

原油価格はなぜ落ちたのか

新型コロナの影響で、工場の稼働や船舶の運航が止まり、原油の需要が落ち込んだ。

さらに、原油の生産量を話し合うOPEC(石油輸出国機構)の会議で、協議が決裂した。
中東最大の産油国、サウジアラビアと、ロシアが減産量をめぐって対立。他の産油国と比べて優位を守ろうと、双方とも増産を決めた。

結果、需要が減ったまま供給量が増えたので、価格は下落した。1月には1バレル64ドルだったドバイ原油価格は、3月には30ドルになった。

ロシアの念頭に米シェールオイル

ロシアが減産に応じなかったのは、米国のシェールオイルが念頭にあるためだ。

米国で盛んなシェールオイルは、ロシアなどが生産する原油よりも生産にかかる費用が高い。
ロシアにとっては、生産量を減らすと価格が上がり、「シェールオイルを助ける」ことになる。それを嫌ったかたちだ。

そんな中、シェールオイルの開発、生産を手掛ける米「ホワイティング・ペトロリアム」が1日、破綻した。

在庫評価額が下がる

ガソリンなどを消費する側にとっては、価格が下がることはメリットだが、販売側にとっては違う。

JXTGHDは、在庫評価による損失は約2500億円に上った。マージンも縮小し、営業利益を押し下げてしまった。

Copyright© M&A News by COVAVIS , 2020 All Rights Reserved.