ホンダは3日、米国法人「アメリカン・ホンダモーター」が、米ゼネラルモーターズ(GM)と、北米市場向けの電気自動車(EV)開発で合意したと発表した。
開発した新車は、2024年に米国とカナダで販売を始めるという。
車台はGM製
車台となるEVプラットフォームは、GMの製品を使い、2車種を開発する。内外装はホンダがデザインする。
開発はGMの北米工場が担う。車種は未定だが、北米向けにSUV(多目的スポーツ車)などの大型車になるとみられる。
EV率1%未満の米国
JETRO(日本貿易振興機構)によると、2016年米国のEVシェア率はわずか0.7。中国の1.4%や、シェアの高さが際立つ欧州に比べて見劣りする(日本は0.6%)。
ホンダにとっては、GMと組むことで開発や参入コストを抑える狙いがある。
提携が進むホンダ、GM
ホンダとGMはこれまでも、燃料電池やバッテリーモジュール開発、自動運転技術で連携を進めている。EVの開発を進めるGMの開発力や生産設備を利用し、将来的には、まだ普及が進んでいない日本やアジア市場での競争を優位に進める狙いがある。
EV市場、35年に17倍に
世界的な環境対策強化で、中国や欧州を中心に、EVの新車販売台数が伸びている。
調査会社の富士経済は昨年、2035年にEVの新車販売台数が18年比で16.9倍の2202万台に拡大するとの見通しをまとめた。
中国や欧州を中心に伸び、21年にはハイブリッド車の市場規模を追い越すという。