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コロナウイルスでコロナビールの売上は減ったのか

2019年まで「コロナ」と言えば、コロナビールのことを指していた人も多いはずだ。しかし、年末からたったの数か月で、「コロナ」対する世界中の見方が変わってしまった。

見えないコロナウイルスは人を不安にさせ、根拠のないうわさを生む。
それが商品への「風評被害」につながる場合がある。

今回、コロナビールへはどのような影響があったのか。

コロナビールとは


改めてコロナビールを紹介する。

販売元の「アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)」によると、「世界で最も飲まれているプレミアムメキシカンビール」で世界で最も売れているメキシコビールだ。
日本の輸入ビールでもトップを誇る。

カットライムを押し込んで瓶のまま飲むスタイルが主流で、軽い味わいが特徴だ。

コロナ=王冠


コロナはギリシャ語で王冠を意味し、コロナビールのエンブレムにも王冠が使われている。

実は、コロナウイルスも由来は同じ。

電子顕微鏡でみると、膜で覆われた表面に突起があり、王冠や太陽コロナ(100万度を超えるガスの層)のような形に見えることなどからこの名前が通称として使われている。

検索数急上昇

CNNによると、ネット上で「corona beer virus(コロナ・ビール・ウイルス)」の検索数が2月上旬に急上昇した。

ABIはこの状況を逆手にとったか、コロナウイルスの影響が広がる中、海をバックにコロナビールが写り「COMING ASHORE SOON.(まもなく上陸する)」というコピーの広告をTwitterに掲載。一部から批判を浴びていた。

2億8500万ドル減


ABIは2月27日、2020年第1四半期の決算を発表。中国での需要が大幅に減少したと指摘した。
新型コロナの影響で、旧正月中の需要が低く、2020年始の2ヶ月で、2億8500万ドル分の利益が中国で失われたとした。

ABIの決算文書では、コロナウイルスをもれなく「COVID-19」と表現している。

名前の影響は不明

CNNは、「米国内のビール愛好者737人を対象にした調査では、米国人38%が『いかなる状況』でもコロナを買わないとし、14%は公の場でコロナを注文しないとの回答を寄せた」と指摘している。

ただ現時点で、影響は数字に現れていない。
今年に入っての売上減も、人の移動が制限された状況での結果といえる。世界的な流行の終息がみえないなか、売上減は避けられなさそうだ。

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