新型コロナウイルスの影響で外出を控え、メークをする人の数が減っている――。
これを裏付けるデータが、経済産業省の調査で明らかになった。
ドラッグストアでの販売、3割減
経済産業省が公表している「METI POS小売販売額指標」のデータによると、3月23~29日、ドラッグストアでの「メイクアップ化粧品」(口紅、アイシャドーなど)の販売金額が、前年比29%減だった。
感染拡大防止のため、テスター(試供品)を置いていないドラッグストアも多く、購買意欲の低下につながっている可能性がある。
化粧水や洗顔料など「基礎化粧品」も前年比15%減だった。
買いだめ影響?食品販売増
一方、急伸が目立つのが、「スーパーマーケットでの食品買い」だ。
感染拡大で店舗の休業の懸念が出た2月24日~3月1日には、前年比22.4%増。その後「自粛ムード」が一旦やわらぎ、10%台まで減少した後、今月23~29日は22.6%増と急伸した。
「緊急事態宣言」の発表がささやかれ、店舗の休業の懸念が再び高まったことが影響しているとみられる。
METI POS小売販売額指標とは
経産省が昨年11月から公表を開始した指標で、全国の店舗のPOSデータを活用し、業態別、主要品目別、地域別の小売販売額を集計したもの。
週次データが翌週金曜日に公表される。