実務

資本提携・業務提携は何が違う? 最新事例でわかりやすく解説(3分で読める)

資本提携と業務提携、どちらも他社と連携して、今より高い利益を生み出そうという動きだが、中身は違う。

ニュースを読むための前提知識として、事例をきちんとおさらいしたい。

資本提携と業務提携の違い

資本提携と業務提携の最大の違いは、資本が移動しているかどうかだ。

資本提携

提携する企業に資本を投入したり、資本を受け入れたりすること。互いに株式を取得し合うことで増資することが多く、広くはM&Aともいえる。互いの資本に介入し協力関係を築くため、強固な関係になる。

業務提携

資本の介入なく、経営的に独立を保ち企業同士が共同で業務を実施すること。「アライアンス」ともいう。「共同研究」などもこれにあたる。資本提携やM&Aにつながる場合がある。

2019年話題になった資本提携・業務提携

2019年に話題となった資本提携・業務提携を紹介する。

キリンHD×ファンケル(資本提携)

キリンホールディングスは8月、化粧品・健康食品大手のファンケルと資本業務契約を結び、筆頭株主から市場外で株式を取得。キリンHDは「医と食をつなぐ事業」を進めており、健康食品などの拡充に力を入れている。

ヤマダ電機×大塚家具(業務提携→資本提携)

家電量販最大手のヤマダ電機は2月、大塚家具と業務提携。大型テレビなどと一緒に、大塚家具の商品を売場においていた。12月には大塚家具の子会社化を発表。大塚家具が第三者割当増資をヤマダ電機に受けてもらう。

いすゞ×ボルボ(業務提携)

商用車国内大手のいすゞは12月、スウェーデンの商用車大手、ボルボとの業務提携を発表。いすゞは中小型トラックに強みがある一方、ボルボは大型トラックに強みがある。競合になりにくく、技術開発で協力するメリットがある。

NTTドコモ×メルカリ(業務提携)

NTTドコモとフリマアプリの「メルカリ」は2月、ポイントサービスやスマートフォン決済で業務提携に合意したと発表した。5月から、dアカウントとメルカリIDの連携を始める。メルカリの利用で、dポイントが貯まり、商品を買う際の決済にも使えるようになる。dポイント1ポイントが、メルカリでの1円になるという。

ZHD×SBI

旧ヤフーのZホールディングスは10月、ネット証券・銀行を傘下に持つSBIホールディングスと証券事業などで業務提携すると発表した。Yahoo!ファイナンスを通じてSBI証券で口座を開設できるようにしたり、住信SBIネット銀行が展開する「フラット35」を、ZHD傘下のジャパンネット銀行を通じて販売したりする。

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